マンションやビルの定礎!
定礎(ていそ)とは「建築の着工に際して礎石を据えること」と小学館のデジタル大辞泉には記載されています。
定礎の設置場所は正面玄関付近や南東側が一般的で、腐食を防ぐために御影石やステンレス、銅といった素材でできています。書体や文字の大きさも、デザインもさまざまです。
定礎が設置されるタイミングは、建築の最後の日となるのが一般的です。定礎に記載されている日付は、竣工日、つまり工事が完了した日が記されています。
定礎には、定礎箱という箱が埋め込まれているケースが多く、定礎箱には、土地を守る氏神様のお札、建物の図面、会社の社史、施主の名前、建築会社名、当時の新聞や紙幣・硬貨、 写真などが必要に応じて入れられています。
定礎箱の中身は建物を解体するときにしか見られません。
この事を知ると定礎を見かけた時の思いが変わります。